« 静岡県多重債務者対策会議 | トップページ | 司法書士の裁判関係業務の現状とこれを巡る諸問題  「市民と法」56号(2009年4月)より »

2009年1月29日 (木)

中央新人研修と特別研修の谷間は事務所で研修?

 月曜日に中央新人研修を終えた我が事務所の研修生(平成20年度合格)が、火曜日から事務所に出勤してきた。しかし、本日(木曜日)夕刻、今度は、明日から横浜で始まる特別研修のために旅だっていった。

 特別研修とは、簡裁訴訟代理関係業務を行う資格を法務大臣から認定を受けるために考査試験を受験しなければならないが、その受験資格を得るための、100時間以上にわたる研修である。研修内容は、簡裁で行われている訴訟関係の理論編・実務編と考えていただければいい。

 さて、中央新人研修と特別研修の谷間となったこの3日間は、彼に、特別研修の予行として、賃貸借契約終了による建物明渡請求訴訟の訴状起案をしてもらうことにした。生の事件であるので教科書どおりにはいかず、やや複雑な事件ではあり、おそらく、相当苦労して起案していたと思われる。

 3日間のうち、1日目は、家賃の入金状況をエクセルに入力し、いったい、いつからの家賃が滞納しているのかを確認してもらう作業である。遅れて支払われた家賃は、弁済期が早く到来した家賃から法定充当されていくので、一般的に大家さんが管理している方法とは少し違うのである。また、今回のケースは、過去の滞納家賃について、途中で分割弁済の合意をしているので、その期限の利益喪失や充当関係にも配慮しなければならないという複雑さがある。

 2日目は、滞納家賃催告のための内容証明郵便の作成であり、あわせて、賃貸借契約の解除ができるように作成してもらう。しかし、今回の場合、通常の家賃とは別に、過去に分割弁済の合意をした滞納家賃があるので、その充当関係をわかるようにして作成しなければ、賃借人に酷といういうものだ。本来はそこまで考える必要はないかもしれないが、紛争の本質に入る前に、違うところで相手方と行き違いが生じてしまうと、明け渡しの交渉にも支障が生じることが予想されるので、わかりやすく作成してもらわなければならない。

 そして、2日目後半からは訴状作成にとりかかってもらった。一応完成した訴状を赤ペンでチェックしたが、ほとんど原型がなくなってしまった。彼にとってはショックだったかもしれないが、これも経験だ。

3日目は訴状の修正など。

 ということで、特別研修に向けて、雰囲気ぐらいは感じてもらえたかもしれない。
次に彼が事務所に出勤するのは3月である。長い研修だ。

|

« 静岡県多重債務者対策会議 | トップページ | 司法書士の裁判関係業務の現状とこれを巡る諸問題  「市民と法」56号(2009年4月)より »

コメント

古橋先生、先日は中央新人研修でのお話、ありがとうございました。つくば会場で伺いました。レジュメにあった、公演のお話も興味深く拝読させていただきました。
私は、東京で補助者をしておりますが、登記しか経験がなく、債務整理のことはこれからになりますが、一から真剣に向きあってこられた先生の真摯さに感動し、胸を打たれました。
また、その後、先生の事務所の研修参加者の方と飲む機会があったので、その時に、ぜひ関東ブロック研修の講義の際には先生も交えて飲みに行きたいのでお誘い下さいとお願いした次第です。お忙しいのは承知で、しかも厚かましい御願いですが、可能でしたらお話聞かせて頂けませんでしょうか。どうぞ宜しく御願い致します。
こちらも特別研修が始まりましたが、
本当の合格とは認定考査のことだと言い聞かせてがんばってまいります。
最後に、これからますます寒くなりますが、先生も風邪などにお気をつけ下さい。
また、関ブロの講義を楽しみにしております。 
神奈川会 平成20年度合格 長崎和利

投稿: 平成20年度合格者です | 2009年1月30日 (金) 19時05分

関東ブロック研修の際に食事(飲み?)に行きたいというお話は事務所の研修生から聞いています。そのつもりでおりますので、どうかお手柔らかに!
特別研修に入って、本当に大変だと思いますが、一発合格目指してがんばってください。事務所の研修生にも「考査に合格しないと登録させない」と言ってあります。
では、楽しみにしております。

投稿: 古橋清二 | 2009年1月30日 (金) 19時44分

古橋先生

早速のお返事ありがとうございました。
ご多忙な中、厚顔無恥な御願いを聞いていただき感激しております。
今日も特研で、初起案です。
私も赤ペンだらけで原型がなくなりました…。(>_<)

では、楽しみにしております。
ありがとうございました。

長崎和利

投稿: | 2009年2月 2日 (月) 20時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/109222/27583326

この記事へのトラックバック一覧です: 中央新人研修と特別研修の谷間は事務所で研修?:

« 静岡県多重債務者対策会議 | トップページ | 司法書士の裁判関係業務の現状とこれを巡る諸問題  「市民と法」56号(2009年4月)より »