« 債務整理手順のページを追加しました | トップページ | 全青司 静岡全国研修会開催 »

2011年9月15日 (木)

司法書士の名称変更? 僕は「書くさむらい」で居続けたい

日本司法書士会連合会で決議された次期司法書士法改正大綱では、司法書士という名称を変更するという案が記載されている。

もともと、司法書士は、代書人、司法代書人、司法書士という名称変更を経て現在に至っているという歴史がある。だから、時代とともに名称も変更する必要性はあるのかもしれない。

しかしながら、今回の名称変更の必要性として言われているのは、司法書士の「書」というのが書類作成をイメージさせ、もはや訴訟代理権を持った司法書士の実態に合わない、という趣旨のものだったと記憶している。

さらに、明言されていないかもしれないが、隣接職種に類似の名称があり、それとの差別化を図りたいという思惑もあるらしい。

後者の理由はともかくとして、前者の理由はいただけない。「「書」というのが書類作成をイメージさせ、もはや訴訟代理権を持った司法書士の実態に合わない」というのは何事だろうか。実務を知らない者の絵空事としか思えない。

登記であれば、登記申請書、登記原因証明情報、議事録、その他の書面で登記官を説得し、登記実行を促す。すべて書面だ。では、裁判所はどうか。訴訟代理権のある簡裁でさえ、プロはプロらしく、口頭での申立などせずに書面を提出する。口頭で行うのは、せいぜい、口頭弁論の際に新たに口頭で主張した言葉を「調書に記載しておいてください」とお願いしたり、和解調書について「送達をお願いします」と言うぐらいだ。

ましてや、地裁だって、高裁だって、最高裁だって、司法書士は、全部書面で勝負するのである。書面で弱者(経済的であれ、社会的であれ、法的であれ)のために存分に働けるのである。

司法書士から「書」をとって、司法士なんていう名称が候補にあがっているらしいが、司法書士から「書」をとったら何が残るのだろう。法律家は言葉で勝負するのだ。書面できちんと主張しないと、依頼者の権利を守ることはできない。相手が法務局であろうが、裁判所であろうが、社会であろうが。

司法書士よ、「書」を捨ててはいけない。僕は、「書くさむらい」で居続けたいのだ。

|

« 債務整理手順のページを追加しました | トップページ | 全青司 静岡全国研修会開催 »

コメント

私も同意見です。

以前、自分のブログで次のように述べたことがあります。

http://sihousyosiakamatu.blog97.fc2.com/blog-entry-435.html

名称変更反対の署名運動でもやりましょうかね。

投稿: AKAMATSU | 2011年9月16日 (金) 00時00分

まず、司法書士法改正大綱案に対する対抗案を真剣に考える勉強会の開催でも考えましょうか?

投稿: 古橋清二 | 2011年9月16日 (金) 07時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/109222/41719273

この記事へのトラックバック一覧です: 司法書士の名称変更? 僕は「書くさむらい」で居続けたい:

« 債務整理手順のページを追加しました | トップページ | 全青司 静岡全国研修会開催 »