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2012年5月10日 (木)

農地法5条の許可を得て2名共有で農地を取得した者の持分更正登記に農地法許可書を要するか

農地法5条の許可を得て2名共有で、例えば、2分の1ずつ農地を取得した場合において、この持分を3分の1、3分の2に更正する登記申請書に、持分を更正する旨の農地法許可書を要するか。これは、静岡、平成3年度第3回第5問で、実は私が問題提起した問題である。

当時の結論としては、「許可書の添付を要する」との回答であったが、その後、調べてみたら、「持分を更正する旨の農地法許可書」などというものは存在しないということがわかり、お粗末な結果に終わった。

この質疑の前提としては、当初の農地法許可書に取得者の持分が記載されていることが前提であるが、まま、持分が記載されていないことがある。その場合、以前は、民法250条の規定により、持分は相等しいものと考えることとされていたように思う。

(共有持分の割合の推定)
第二百五十条  各共有者の持分は、相等しいものと推定する。

ところが、いつの日か、取扱が変わり、持分が記載されていない場合には、持分を自由に決めて登記できるようになった。

Dsc_0241

そこで、持分が記載されていない場合に持分を自由に決めて登記したものについて、その持分を更正することができるか、ということが次に問題となるが、農地法許可書に持分が記載されていないのであるから、更正登記をすることができるものと考えられる。

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