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2012年8月17日 (金)

特定の財産が特別受益財産か否かを確認する訴えを提起することはできるか(野々垣バージョン)

相続人に関することで、特別受益に有無についての相談をうけることが多い。

 では、遺産分割に関するものとは切り離して、特定の財産が特別受益財産か否かを確認する訴えを提起することはできるのであろうか?

 最三小判平成7年3月7日判例は、「特別受益財産の該当の有無は、遺産分割申立事件、遺留分に関する訴訟など具体的な相続分又は遺留分の確定を必要とする審判事件又は訴訟事件における前提問題として審理されるのであり、右のような事件を離れて、その点のみを別個独立に判決によって確認する必要もない。このため、特定の財産が特別受益財産であることの確認を求める訴えは確認の利益を欠くものとして不適法である」と判示した。

 特別受益の財産が確定したとしても、相続をめぐる紛争の抜本的解決にはならないことを考えれば、上記判例は、当然の結果と思う。

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