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2012年9月26日 (水)

遺言の撤回と撤回擬制

遺言を撤回するときは、遺言の方式にしたがって行われなければならない。これは、撤回の意思表示の真意性と明確性を確保するためと言われている。なお、この場合、先に行われた遺言と撤回の遺言とは方式が異なっていてもよい。たとえば、前の遺言が公正証書である場合に、撤回の遺言は自筆証書遺言であってもよい。

遺言者が、生前に、遺言が撤回されたものと評価される場合(撤回擬制)として、前後の遺言が内容的に抵触する場合、遺言の内容とその後の生前処分とが抵触する場合、遺言者が故意に遺言書や遺贈目的物を破棄した場合とがある。

では、遺言による財産処分が、その後になされた身分行為によって撤回擬制となるかどうかが問題となる。たとえば、養子に遺贈する旨の遺言をしていたが、その後、生前に養子と離縁したという場合である。

判例では、およそ遺言後の生前処分が遺言と両立させない趣旨で遺言者により行われたものと評価できる場合は、それが身分行為であっても遺言と抵触するものとして遺言が撤回されたものとみなしている(最判昭和56.11.13参照)。

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コメント

破産前に99万円引き出して保管するようにさせている弁護士さんもいるようですね。破産後に預金口座に戻せばよい。
今日はこんなことがありました。というブログでは無名子は結構多いのではという指摘ですが、小生は見たことがありません。見たことありますか。

投稿: みうら | 2012年9月26日 (水) 20時28分

「無名子は結構多いのでは・・・」って、どこかに書きましたっけ?

投稿: 古橋清二 | 2012年9月27日 (木) 07時45分

今日はこんなことがありました。というブログでは無名子は結構多いのではという指摘ですが、小生は見たことがありません。見たことありますか。
小生の親族では出生前死亡でも同時に届出されていませんでした。
旧戸籍法では義務でした。現在は捨て子の場合だけ規定がある。

http://masablog.livedoor.biz/archives/51974904.html

ここですよ。

投稿: みうら | 2012年9月27日 (木) 20時31分

実は次のようなブログもあるものですから、てっきり私のブログの話だと思いました。http://chuogodooffice.blogspot.jp/
無名子ですか。あまり気をつけて見てないものですから、よくわかりませんね。

投稿: 古橋清二 | 2012年9月28日 (金) 07時45分

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