« 小規模個人再生り給与所得者等再生の利用状況とその理由 | トップページ | 民法改正 ~保証制度の見直し~  野々垣バージョン »

2012年10月18日 (木)

相続財産管理人の種類

相続財産管理人というと、すぐに思い浮かべるのは相続人不存在の場合に選任される相続財産管理人あろう。
しかし、民法では、他の場合においても相続財産管理人を選任する旨の規定を置いている。

まず、相続放棄又は承認が定まらない場合において選任する規定。
(相続財産の管理)
第九百十八条  相続人は、その固有財産におけるのと同一の注意をもって、相続財産を管理しなければならない。ただし、相続の承認又は放棄をしたときは、この限りでない。
2  家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、いつでも、相続財産の保存に必要な処分を命ずることができる。
3  第二十七条から第二十九条までの規定は、前項の規定により家庭裁判所が相続財産の管理人を選任した場合について準用する。

次に、限定承認をした場合の規定。

(相続人が数人ある場合の相続財産の管理人)
第九百三十六条  相続人が数人ある場合には、家庭裁判所は、相続人の中から、相続財産の管理人を選任しなければならない。

そして、相続財産分離の場合の規定。

(財産分離の請求後の相続財産の管理)
第九百四十三条  財産分離の請求があったときは、家庭裁判所は、相続財産の管理について必要な処分を命ずることができる。
2  第二十七条から第二十九条までの規定は、前項の規定により家庭裁判所が相続財産の管理人を選任した場合について準用する。

最後に、相続人の存在があきらかでないときの規定。

(相続財産の管理人の選任)
第九百五十二条  前条の場合には、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任しなければならない。

相続財産管理人選任の審判書をよく見ると、どの条文を根拠に選任されているのか記載されているので、機会があったら見ておくとよい。

|

« 小規模個人再生り給与所得者等再生の利用状況とその理由 | トップページ | 民法改正 ~保証制度の見直し~  野々垣バージョン »

コメント

もう1つ・いかなる場合でも家裁が任意で選任できる規定もありますよ。

投稿: みうら | 2012年10月18日 (木) 19時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/109222/47493947

この記事へのトラックバック一覧です: 相続財産管理人の種類:

« 小規模個人再生り給与所得者等再生の利用状況とその理由 | トップページ | 民法改正 ~保証制度の見直し~  野々垣バージョン »