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2016年1月15日 (金)

滅失回復登記の見方の注意点

次のような滅失回復登記がされている登記事項証明書に出会った。

登記の目的 所有権移転
受付年月日・受付番号 明治35年8月5日第3636号
権利者その他の事項 明治35年8月5日〇〇〇〇売買により取得年月日不詳●●●●家督相続年月日家督相続 所有者 (住所) △△△△
昭和22年3月31日受付第18279号滅失回復

この登記で所有者として記載されている△△△△さんは現在75歳であり、ご健在である。

どのような原因で登記が滅失したのかは定かでないが、この滅失回復登記は、△△△△さんが先々代の明治35年8月5日第3636号の権利証で滅失回復登記を申請したもののようだ。

さて、この登記の効力であるが、この登記により、滅失回復だけではなく相続登記もなされていると見るようだ。では、△△△△さんの登記済証はどれかということであるが、明治35年8月5日第3636号ではなく、昭和22年3月31日受付第18279号の滅失回復の登記済となる。

さて、以上の扱いは、昭和31年11月2日の次の先例で変更された。

登記簿滅失の場合における登記名義人の相続人からの回復登記は、被相続人名義になすべきである。
(昭31.11.2、民事甲第2,547号民事局長事務代理通達・先例集追Ⅰ758頁、月報11巻12号83頁)

したがって、昭和31年11月2日以降は、相続人が滅失回復登記を申請しても、登記簿上の所有者の名義に回復することができるだけで、相続登記の効力までは有しないので注意が必要だ。

あ~、クワバラ、クワバラ

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