カテゴリー「供託」の記事

2013年1月30日 (水)

休眠担保権抹消供託における利息損害金計算

Dsc_0340_2   休眠担保権抹消供託における利息損害金計算は、エクセルを使えば簡単にできるが、元金を分割払いする約定であった場合には、どうしてエクセルのような計算になるのか、文系の人間が理解するのは苦労する。

 要は、分割払いの1回の元金ごとに利息と損害金を計算すればいいのだが、法務局のエクセルでは、それぞれの分割払いの期間毎に残元金全体の利息と遅延元金全体の損害金を計算しているのである。

 表現が適切かどうかわからないが、1回ずつの分割払いの期間について、分割金に発生する利息・損害金を串刺し計算しているようなイメージかな。こんな表現ではわからないだろうな。

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2012年2月22日 (水)

相続財産の果実について債権者不確知を原因として供託できるか

昨日の朝礼では、「預金や現金はどのように相続されるか」という話をしたが、ブログで「みうらさん」から、名古屋高裁23.5.27判決があるよ、ということを教えていただいた。この判決をどのように解釈するかは議論のあるところかもしれないが、別の意味で、この判決の興味深いところを見つけた。

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本件は、相続開始後に発生した配当金を「債権者不確知」により供託された件について、供託金還付請求権の対象である配当金については、被控訴人である国は、「本件配当金等請求権がその発生当初から相続人らが相続分に応じて確定的に分割取得していたのであれば,債権者不確知を供託原因とする本件供託には供託原因がないことになり,被供託者は還付請求権を有し得ない旨主張」した。

な、な、なんと、自ら供託を受け入れておきながら、「供託原因がなかった」という仮定で主張を展開したのだ。それに対し、裁判所は「供託原因が存在しないにもかかわらず供託が受理されたような場合に,被供託者が,供託の効力を否定して債務者に債務の履行を請求する代わりに,供託の効力を前提として供託金還付請求権の行使を選択することもできると解すべき」と判断した。つまり、裁判所も、供託原因がなかったということを暗に認めたということ。

一方で、法務省のホームページでは、供託の書式として「賃貸人が死亡し、その相続人の氏名、住所が不明のため債権者を確知することができない」ということを原因として供託する書式を掲載している。この賃料も、相続財産から発生した果実であるから、相続財産たる賃貸建物がどのように遺産分割されようが、果実自体は相続人の法定相続分で分割されているわけで、本来であれば債権者不確知という事態はない筈だ。したがって、通常であれば債権者不確知という供託原因は存在しないということになる。

もっとも、(確か、債権の二重譲渡があった場合に債務者が供託する場合の先例だと思ったが)供託の申請人に、そこまでの調査を尽くして、なおかつ法的判断もしなさいというのは酷だから、上記のような供託も受け入れることになるのだろう。

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