カテゴリー「憲法を学ぶ」の記事

2015年6月30日 (火)

時代に翻弄される人たち

Yjimageobhmv5kn

(これは、平成27年6月29日に開催された静岡県司法書士会は浜松支部の人権委員会で当事務所代表の古橋清二が発表したものを文字おこししたものです)

Ⅰ はじめに

今日は、発表の機会をいただき、ありがとうございます。
 判例解説ということですので、平成26年7月18日、最高裁で永住外国人の生活保護受給権に関する判決がありましたので、それを紹介したいと思います。
 ただ、この判決の意義を考えていくためには、外国人の方々が、どのような在留資格で日本に暮らしているのかということを理解する必要があると思います。
 そこで、本日の発表としましては、まずはじめに、浜松でたくさん暮らしている日系ブラジル人と、在日朝鮮人の方々が、日本に定住している経緯について理解したいと思います。実は、発表の大部分はこの部分になります。
 そのうえで、先ほどの最高裁判決をご紹介し、最後に私の思うところを述べてみたいと思います。

続きを見る

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月20日 (月)

日本人のための憲法原理

31683472 約500頁に及ぶこの本、ようやく読み終えた。

話はキリスト教、ユダヤ教から、民主主義はどうやって生まれてきたか、主権在民とはなにか、など、幅広い教養をもとに解説している。僕のようなミクロな法律バカにとっては、ある意味、新鮮である。

私の知る、ある世界的企業の社長は、「海外でビジネスをするためにはキリスト教を理解しなければならない」と言っている。その意味が、少し分かったような気がした。

筆者は、長~い前提の話から、最後に、キリスト教で言う予定説の神を、大日本帝国憲法では天皇に求めた、とまとめていく。そして、戦後の日本国憲法ではそのような基軸がなくなったということを言いたかったようだ。

そして、現在、憲法は死んでいる、という。また、官僚が支配する社会で三権分立は機能していないと指摘する。なるほど、とは思う。しかし、「再び明治維新を起こして民主主義を復活させるのだ」との呼び掛けには、諸手をあげて同調しがたい。

| | コメント (4) | トラックバック (2)

2006年10月29日 (日)

「憲法9条を世界遺産に」・・おもしろい発想だ

31751833 「憲法9条を世界遺産に」を読んだ。

僕は小さい時から日本が戦力を保持することには反対だ。「じゃあ、他の国から攻められたらどうするんだ」と言われれば、「死ぬしかないじゃないか」と考えている。

日本が、ごまかしごまかし自衛隊を作り、海外に派兵するようになり、ついに、ごまかしきれない世界有数の軍事力を持つに至った。

憲法学者や、憲法を学ぶ学生は、憲法9条についていろいろな解釈をしてこれらの歪んだ事実を、合憲だ、違憲だなどと種々の評価をしているが、憲法9条が軍事力を保持してはならないということを規定しているということは、条文を読めば小学生でも理解できる筈だ。

たしかに、日本国憲法はアメリカから押しつけられた憲法であり、「自前の憲法を持つべきだ」という論調もわかる。しかし、「この国に二度と軍事力を持たせてはいけない」というアメリカの願いと、「もう戦争などいいかげんにしてくれ」という日本国民の思いが一致して奇跡的に憲法9条ができた、という太田の力説は説得力がある。

ところで、当時、日本の国民は、、「もう戦争などいいかげんにしてくれ」と本当に思っていたのか? これを知るためにはまだまだ勉強しなければならない。しかし、特攻隊で散っていった方々たちの遺した手紙などをよくよく読むと、死は覚悟していても、平和主義者であったり、ロマンチストであったりする。そして、戦友と、草むらに寝そべって、星空を見ながら涙をこらえて遠い家族のことを語り合っていたのである。しかし、そうした本当の感情を抑えて「お国のために」と家族に伝えているのである。

「憲法9条を世界遺産に」

大変いいと思う。そして、些末な議論をしているよりも分かりやすく明快だ。憲法9条を世界遺産にするにはどうすればいいんだろう。署名活動かなにか、あるのだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (1)